【KANSAI6大阪展 – 追加展示】LANDSCAPE / UTOPIA

1月 17th, 2012 § 0 comments § permalink

KANSAI6大阪展(会期:2月14日まで / 月曜休館)では、1月17日より追加展示として、「LANDSCAPE / UTOPIA」と題したプロジェクト紹介の展示を行います。本プロジェクトは、出展建築家の竹山聖氏が提案する伊丹空港跡地の活用プランであり、開発不可能エリアを策定した「開発をしない開発」(計画をしない計画)ともいえるユニークな試みです。

展示会場はミュージアムより西50mに位置する中之島バンクス CENTER棟1Fとなります。(開館時間:平日12:00〜19:00)

期間中には、KANSAI6メンバーによるトークイベントも開催予定です。(詳細が決まり次第ウェブにてお知らせいたします)

本会場の展示とあわせて、ご観覧いただけましたら幸いです。(チケットは共通でご覧いただけます)

中之島バンクスCENTER棟1Fにて展示中の「LANDSCAPE / UTOPIA」(平日12:00〜19:00 OPEN)

3つのケース(模型展示)から、プロジェクトの全体像を紹介しています。本会場とあわせてご覧ください。

つながる建築・ひらかれる言葉で、アジアの現代建築を考える1ヶ月。

12月 7th, 2011 § 0 comments § permalink


 11/26(土)より開催中のde sign de > 企画展「KANSAI6 大阪展 – つながる建築・ひらかれる言葉」。

本日のブログでは、あらためて展覧会のご案内と、展示の見どころをご紹介したいと思います。

KANSAI 6 のメンバー(左から遠藤秀平、長坂大、宮本佳明、李暎一、竹山聖、米田明)

〈KANSAI 6〉は、関西を拠点に活動する6人の現代建築家(遠藤秀平、李暎一、宮本佳明、長坂大、竹山聖、米田明)が、アジアの時代を迎えて、〈アジアの建築〉について真摯に考え、その議論の場を広げるために結成されたグループです。


今回のKANSAI6大阪展では「つながる建築・ひらかれる言葉」をサブタイトルとして、2つの異なる展覧会からその意義や魅力にせまります。

EXHIBITION1「オノマトペの建築」では、擬音語と擬態語の総称である「擬声語」を意味する”オノマトペ”を軸に、6人の建築家がそれぞれ一つのオノマトペを選択し、自分の建築設計に対する姿勢や考え方を建築模型を中心とした展示空間によって発信しています。


また、EXHIBITION2「S=1:10―建築家建売住宅展示場」では、「オノマトペの建築」で提示された概念を6人それぞれが実際の建売住宅に展開した「NT2 PROJECT」を、縮尺10分の1スケールの模型によって紹介しています。

さらに、本展のもう一つの見どころは、アート・デザインユニットであるsoftpad(プログラミング:真下武久氏)の協力により展開される”オノマトペ”のコンセプトをイメージ化した映像インスタレーション。グラフィックデザイナー・三木健氏のデザインした「オノマトペ」ロゴデザインをモチーフとして、iPadをつかったインタラクティブな映像体験を楽しむことができます。

softpadによるiPadをつかった映像作品。三木さんのデザインしたロゴが、まるで生きもののようにコミカルに動きます。

また『建築を考える1ヶ月』をテーマとして、KANSAI6メンバーと各回豪華ゲストによるリレートークや、建築史家・倉方俊輔氏による若手建築家とのセミナー「倉方塾」など、関連企画を多数開催予定です。

※今後の予定は de sign de > ウェブサイトをご参照ください →  http://designde.jp/

 

目の前の堂島川では、こちらもインタラクティブな(?)ライトアップも行われています。


KANSAI 6 とde sign de > が発信する「つながる建築・ひらかれる言葉」から、”アジアの現代建築を考える1ヶ月” をお楽しみいただければ幸いです。

皆様お誘いあわせの上、ご来場ください。
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KANSAI 6 大阪展 — つながる建築・ひらかれる言葉」
EXHIBITIONオノマトペの建築|EXHIBITION S=1:10—建築家建売住宅展示場

会 期:
20111126日(土)〜1225日(日)/月曜休館
観覧時間:12:0019:00
会 場:中之島デザインミュージアム de sign de >
観覧料 :¥500(中学生以下無料)
お問い合わせ:中之島デザインミュージアム de sign de > 大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクスEAST Phone 06-6444-4704

【REPORT】黒田武志×加藤義夫トークショー「偏愛する箱たちへ」

11月 15th, 2011 § 0 comments § permalink

好評開催中の「Shoes Box ヨッちゃんビエンナーレ2011」の関連イベントとして11月12日(土)に行なわれたトークショー。話し手は、出展作家の黒田武志さんと、この展覧会の総合ディレクターである加藤義夫さん。

黒田さんは箱形のボックスアートを制作発表されてもう長いですが、一方では松本雄吉さんが主宰する異色の演劇パフォ—マンス集団「維新派」の舞台美術を手がけたり、グラフィックデザインの仕事をされたりと多方面で活躍されています。また、加藤さんは長年、美術評論家として新聞紙上等で展覧会評を発表したり、インディペンデント・キュレーターとして今回のように展覧会を企画されたりしています。

トークでは加藤さんが黒田さんに質問していく形で進み、アート制作、舞台美術、グラフィックデザインなどの仕事の棲み分けや、基本的に作品を販売しない理由など突っ込んだ話題を次々と放ち、それに黒田さんが答えていくうちに、アッという間に予定の時間になってしました。

「偏愛する箱たちへ」トーク

黒田武志さん(写真左)と加藤義夫さん(写真右)

 

カリスマ的人気を持つ黒田さんの登場とあって、季節柄イベントがあちこちで重なる特異日であったにもかかわらず多数の参加者に集まっていただきました。どうもありがとうございます。

「偏愛する箱たちへ」トーク

オーディエンスも真剣に耳を澄まして傾聴

 

トーク終了後、会場に集まっていた本展に出品する招待作家を加藤さんが紹介。それぞれが自作について簡単なギャラリートークを行ないました。

 

荒川由香里

出展作家の荒木由香里さん、写真左端の靴のオブジェが荒木さん作《Bird》2011

 

藤部恭代

自作の前で語る出展作家の藤部恭代さん《Love me perfectly》2011(左), 《ARABESQUE》2010~2011(写真奥の連作)

 

植松琢磨

自作のインスタレーション《Hyper-Cycle》2011 を説明する出展作家の植松琢麿さん(写真右の箱作品も植松さん作《Untitled》2011)

 

mariane

自作を紹介するmarianeさん 《ほどかないで》2011(写真左)、《はちきれそう》2011(写真右)

 

この日は17:30から、もう一つの会場であるOZC GALLERY(大阪造形センター/梅田)でオープニングパーティが催され、みなさん終了後はそちらに移動。その後、二次会、三次会、、、と延々アートな夜が続いたとか。

 

トークショー「偏愛する箱たちへ」/黒田武志×加藤義夫

11月12日(土)15:00-16:30 開催

 

 

 

ヨッちゃんビエンナーレはじまる。

11月 9th, 2011 § 0 comments § permalink

・「世界で一番小さなビエンナーレ」
・「大きいことは良いことだ」ではなく「小さくても独創的な世界観を感じるもの」

をテーマとして、アートとデザインがクロスオーバーする大阪造形センターと中之島デザインミュージアム de sign de >を会場とし、 招待作家8名と公募部門で選ばれた33名の作家が参加する「Shoes Box ヨッちゃんビエンナーレ2011」。

 

「ヨッちゃん」ビエンナーレとは、本展総合ディレクターであり、関西を中心に、国内外で活躍する美術評論家・加藤義夫さんの愛称から命名されたもの。加藤氏の独断と偏見と偏愛によって選ばれた、(基本)靴箱サイズの作品が展観されています。

 

de sign de > では、そんな中から、加藤氏イチオシの招待作家7名(黒田武志、荒木由香里、植松琢磨、川口奈々子、中岡真珠美、藤部恭代、mariane)による、個展+グループ展形式の展示が行われています。

 

展覧会は8日(火)〜19(土)<12:00〜19:00 月曜休 一般500円> で開催されていますが、本ブログでは7日に行われた、招待作家7名による展示・設営作業の様子をご紹介したいと思います。

C室にて展示中の招待作家・川口奈々子氏

同じく招待作家の荒木由香里氏

本展ディレクターの加藤義夫氏(左)と透明感のあるインスタレーション作品でお馴染みの植松琢麿さん(招待作家)

作者自らの手によって、緊張感のある作品空間が生み出されていきます。

こちらはD室にて個展形式の展観を行う・黒田武志さん。
最早説明不要、『維新派』の舞台美術でも著名です。

今週土曜日、12日にはトークショー「偏愛する箱たちへ」と題して、黒田武志さんと加藤義夫さんの対談も開催されます。(会場:中之島デザインミュージアム de sign de > 2F  ※要観覧券 … 詳細は下記参照)

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トークショー「偏愛する箱たちへ」
対談:黒田武志(出展作家)× 加藤義夫(本展総合ディレクター、美術評論家)
2011年11月12日(土)15:00~16:30
参加無料(但し、観覧料は別途必要)/定員50名(先着順|予約不要)
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展覧会は19日(土)迄です。

世界で一番小さなビエンナーレ、「ヨッちゃんビエンナーレ2011」ぜひ御高覧ください。
※ なお本展は大阪造形センター(OZC)との共催事業となります。 大阪造形センターでの入選作品展示もお見逃しなく。

OZC GALLERY(大阪造形センター)http://www.ozczokei.com/gallery/sb.html

 

【REPORT】水曜セミナー「アートとデザインをよりよく活用するための入門講座」#04 #05 #06

10月 27th, 2011 § 0 comments § permalink

参加者のみなさまから大好評だった今回の著作権に関するセミナーも、無事終了。6回すべて皆勤の方も数名おられました。ありがとうございます。

うっかりしているうちに3回分をまとめてレポートすることになりました。すみません。記憶を掘り起こしてレポートします。

 

#04 /10 月5日 第4回目は『著作権座談会』ということで、これまでの3回を通しての疑問点や、自分が著作権などの知的財産権と関わるなかで抱えている悩みや問題点についてそれぞれが述べ合い、講師の島田さんからコメントやアドバイスがありました。

水曜セミナー#04

参加者が資料に持って来られた、かつて特許申請した自作のアート作品を囲みながら、当時のお話を伺いました。

 

◎◎◎

#05/10月12日 参加者の期待を集めて、美術家の岡本光博さんがゲスト講師として登場。ありがたいことに、実作品も事例としていくつか持ってきてくださいました。

 

水曜セミナー#05

ブランドタグを縫い合わせて作られたシャツの作品《服飾個人史 〜岡本家》2010年 を見せながら語る岡本さん(左)。写真手前は岡本さんの作品たち《違法異邦人/ illegal alien 2》2010年(左)と《BATTAmon LV》2007年(右)。

 

 

つねに批評的な視点をもって作品制作をされる岡本さん。ドイツで滞在制作中に発表した、ユーロ硬貨を解体して作られた指輪作品が思わぬ波紋を広げた時、担当キュレーターがとった「(自粛するのではなく)見る人に投げかけて、その反応を見ながら対処すればよい」という態度とその後の観客の反応が「アートの力」を少し知るきっかけになったそうです。世間でも話題となった作品《バッタもん》シリーズの顛末や、世の中に数多く存在している「封印作品」の話など、尽きない話題にぐいぐい引き込まれました。島田さんの絶妙な掛け合いと進行で知的財産権と作品との関わりもフォローされました。

要は作り手側や送り手側が勝手な(あるいは弱気な)判断で自粛していくことで、文化そのものがどんどん先細ってしまうことが問題ということ。勇気を持って発表することから、受け手の反応とのキャッチボールが生まれ、その中から文化が育まれていくだろう、ということでした。

岡本さんの作品や活動の詳細は、ぜひ以下のホームページからご覧ください。http://okamotomitsuhiro.com/

 

◎◎◎

#06/10月19日 いよいよ最終回。トリのゲスト講師は、 Arts and Law やクリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)事務局などで活躍されている作田知樹さん。東京から駆けつけられた作田さん、パソコンを準備するやいなや畳みかけるように講座が始まりました。

講座内容は大きく三つ、1)クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons) 2)フェアユース(Fair Use) 3)追求権 についてです。

名前はよく聞くけれど具体的な活動や内容がイマイチ分かりづらいクリエイティブ・コモンズとは、アメリカから生まれた「国際的な、一種の運動」だそう。現行の著作権システムが全ての権利を一律に同じように保護するように考えられたシステムであるの対し、クリエイティブ・コモンズは「すべての権利保護」から「権利放棄」までの間を現在は6パターンくらいのルール(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)にまとめています。そして、一般人から法律専門家に至るまで、そのレベルに対応した解説がクリエイティブ・コモンズ・ウェブサイト(http://creativecommons.jp/licenses/)に公開されています。よく誤解されがちだそうですが、クリエイティブ・コモンズは反・著作権の運動ではなく、むしろ必要な権利を保護しながら「使ってください」のメッセージを発信するものだそう。日本の美術館でも近年クリエイティブ・コモンズを活用したプロモーションを行なっている事例が増えつつあり、とても参考になりました。

「フェアユース」と「追求権」については少々時間切れで、ぜひもっと深くお話を伺いたいというところで最終の新幹線に飛び乗るべく会場を後にされました。

水曜セミナー#06

熱心に解説してくださる作田さん(写真左)

 

作田さんが代表理事として活動されるArts and Law (法律家を中心とした専門家による芸術/文化を支援する非営利活動) の詳細はこちらのホームページをご覧ください。【Arts and Law】http://www.arts-law.org/

 

◎◎◎

ということで、全6回のセミナーを通して、疎遠に感じていた著作権や知的財産権について少しでも身近に感じることができるようになって頂けたならうれしい限りです。私ももっと関連本を読んでみます。

ご参加のみなさん、シリーズ通して講師をしてくださった島田さん、ありがとうございました!

 

 

 

【REPORT】シアター・坐・フェンス「岩戸開き」月例パフォーマンス「中之島デザインミュージアム水影公演」

10月 26th, 2011 § 0 comments § permalink

深い反響を呼び起こした9月の公演に引き続き行なわれた本公演のタイトルは「水影公演」。会場に集まった参加者からの声、想いを水に映る影のように反映するアクターたち。今回も展示室は真摯で深い空間に転換され、鈴の音と周辺の音、そして、アクターの動きに寄り添うチェロとピアノの音色が会場内に響きます。

ゆっくりと呼吸しながら、岩戸を開くように密やかな思念が吐き出され、つかの間実体化し、闇と流れのなかに薄れて消えていきます。

シアター・坐・フェンス「岩戸開き」月例パフォーマンス

「中之島デザインミュージアム水影公演」

10月25日(火)19:00-21:00

 

シアター坐フェンス

パフォーマンス開始前のごあいさつ(代表の橋本久仁彦さん/写真右端)

シアター坐フェンス公演

「彫刻」と呼ばれている静止ポーズ

シアター坐フェンス公演

今回出演されたアクターとミュージシャンのみなさん

 

○ シアター・坐・フェンスの活動はこちらのウェブサイトをご覧ください。

http://ptproduce.com/cn26/ftop.html

 

 

【REPORT】水曜セミナー「アートとデザインをよりよく活用するための入門講座」#03

9月 28th, 2011 § 0 comments § permalink

9月21日に行なわれた第3回セミナーは、ゲスト講師・下出一(しもいで はじめ)さんを迎えて、WEBと知財のお話でした。

下出さんは、(株)サピエンティスト代表取締役という肩書きのほかに、大阪工業大学大学院知的財産研究科の非常勤講師、大阪府産業デザインセンター 目からウロコの目利き相談会相談員なども務めています。固そうな肩書きが続きましたが、ご本人はちょっとレッサーパンダとかアライグマを連想させる(失礼!)ほんわか優しそうな方です。だから固いだけでなく、一方で知財系交流会 関西ちざぱー発起人・代表幹事という顔もお持ちなんですね。

 

水曜セミナー 下出さん

ゲスト講師の下出一さん

 

本セミナーでは、「WEBの重要性」「WEBは著作権の集合体」「著作権表示とリンク」「引用時の注意」「その他の注意」といった内容について、非常にコンパクトに分かりやすく説明くださいました。たしかに、こうしてブログを書いている時も〈これを載せて大丈夫かな???〉と思うことや迷うこともしばしば。下出さんの教えは、『ブログの規約をよく読んで、著作物の権利がどこに帰属するのか確認しましょう』ということ。ブログを管理する会社によって、著作物の権利帰属についての幅がかなり違うようです。知らなかった。。。(というか、読んだことがなかった)

著作権法というのは、国ごとに規定や保護範囲が異なったり、グレーゾーンが多かったりとファジーな法律ですが、まったく知らないよりは基本だけでも知っている方がいいのに決まっています。今回も解説やその後のディスカッションを通して、目からウロコを落としまくりの講座時間でした。

実は下出さんは現代音楽を作曲、ピアノで演奏される一面もお持ちの、マルチタレントな方なんです。最近も震災チャリティコンサートでピアノの新曲を発表されたとか。今度はぜひ、音楽制作の面からみた知財の話や、最近話題のソーシャルメディアの活用についてのお話も伺ってみたいと思いました。

 

水曜セミナー下出さん講座

「WEBは著作権の集合体なんです。」

 

次回講座は10月5日、参加者とのディスカッションによる「著作権座談会」の予定。

de sign de > 水曜セミナー「アートとデザインをよりよく活用するための入門講座〜ナゼ/ナニ?! 著作権について知りたい!」の詳細はこちら


        

「DESIGN EAST 02 」見学記【EVENT REPORT 番外編】

9月 24th, 2011 § 0 comments § permalink

世界のEAST・大阪から国際水準のデザインを ― を合言葉に、2009年から始動したデザインプロジェクト「DESIGNEAST」の第3回が、住之江区北加賀屋の名村造船所跡地にてスタートしました。(〜9/25(日)まで)

このプロジェクトは、当館コミッティーの柳原照弘さんをはじめ、ミュージアムとも縁の深い方々が多数参加されていることから、早速会場に足を運んでみることにしました。

本日のブログでは、【EVENT REPORT 番外編】ということで、DESIGNEAST02の会場の様子をご紹介したいと思います。

四つ橋線・北加賀屋駅から徒歩10分、会場の名村造船所跡地。

DESIGNEASTは、5人の若手デザイナー、建築家、研究者、編集者(柳原照弘・原田佑馬・家成俊勝・水野大二郎・多田智美)が中心メンバーとなり、プロジェクトに共感する人々と共に、来場者とゲストの垣根を乗り越え、参加者全員で楽しみ、考え、行動する状況を生み出すことを目指すべく2009年から開催されています。

今年は「周縁と中心  – Periphery & Center -」をテーマに、周縁と中心とをつなぐ新たな社会的立場としての建築やデザインのあり方を探るべく、3日間にわたって多彩なプログラムが展開されます。

会場では、建築、デザイン、アートなどジャンルを横断したゲストによるTALK や、デザイナーが手がけたプロダクトをもとに、その場で制作ができるWORKSHOPそして、日替わりマスターによるBARなどのプログラムが各所で同時に行われています。

DESIGNEASTの核となるTALKイベント。3日間を通して、多彩なゲストにより白熱したトークセッションが展開されます。

会場2階のWORKSHOPコーナー。デザイナーが手がけたプロダクトをもとに、あらかじめセットされた材料から家具づくりが体験出来ます。写真左の方は、道中ばったりお会いした空間デザイナーの野井成正さん。ワークショップの内容について熱心にお話をされています。

 

WORKSHOPの流れ。自分で制作をして、その場で持ち帰ることができます。

あらかじめセットされたパーツをカットして、参加者が1から組み立ていきます。

完成すれば、こんな感じに・・・!(※写真はMichael Marriott 氏のデザインによるスツール)

DESIGNEASTディレクター / 当館コミッティーの柳原照弘さんと、開館記念展でも大変お世話になった空間デザイナー・野井成正さん。

今回の注目企画その2、BARコーナー。日替わりのマスターによるBARトークも開催されます。

絶妙な高さに配置された薄紗のパーテーション。蝶ネクタイのバーテンダーさんに、厳選されたリーズナブルなドリンク、アッと驚くカウンターまで・・。

BARでのトークの様子。メインのTALKに引き続き、ドリンク片手に熱いディスカッションが繰り広げられます。

 

また、プロダクトデザインやアート作品が展示されたEXHIBITIONや、貴重映像作品を上映するFILMなどもあり、じっくりと作品と向き合う空間もあります。

4Fでは東京のファニチャーレーベル「E&Y」さんによる新しいコレクションライン" edition HORIZONTAL" の展示が行われています。

"edition HORIZONTAL " から、Gen Suzuki 氏の《walden》。Waldenの森で拾った枝の「形」を型どりして、自由に折って使える蜜蝋クレヨンにしました。斬新なアイデアに野井さんも大絶賛でした。/ edition HORIZONTAL について http://www.editionhorizontal.com/philosophy.html

 

さらに期間中はデザイン、ブック、プロダクトアイテムを販売するショップブース (SHOP)や、生産者こだわりのアイテムを揃えたマーケット (MARCHE)、スパイスの香りが食欲をそそるフードコート(FOOD)、軽食が食べれるKIOSK がオープンするなど、限定ショップが目白押しです。

DESIGNEAST Selection ショップでは、メンバーのデザインした書籍やプロダクト、関係者一押しの厳選アイテムなどが多数販売されていました。(写真中央は、de sign de > のインターンでもあるDESIGNEAST Selection ショップ店長の中崎さん)

こちらは建築関係者ご用達、老舗の建築専門書店「柳々堂」さん。

1Fではgrafによるマルシェ・Fantastic Marketより8店舗が出店しています(12:00 - 18:00 open)

 

このように、見る、聞く、話す、食べる、作る、考える・・・といったライフスタイルに直結するアクションから刺激的な時間を過ごせる「DESIGNEAST02」。

会場は20代前半〜30代のデザインやアートに関心を持つ人達がたくさん集まり、各エリアごとに、ゆるやかな一体感のもと、真剣にな空気感から、和やかな雰囲気まで、その場に応じた人と人のつながり、コミュニティーが生まれているのが、とても印象的でした。

 

期間は9/25(日)までの3日間です。2日目、3日目もイベント盛りだくさんですので、秋の清々しいお天気のなか、新たな出会いや発見の場を求めて、ぜひ北加賀屋に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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【REPORT】de sign de > 本の時間「ブック・アートの魅力」ビブリオテーク208.ext 移動美術資料室〜de sign de > 篇〜

9月 22nd, 2011 § 0 comments § permalink

9月17日(金)に行われた、de sign de > 本の時間「ブック・アートの魅力」。講師の森下明彦さんは神戸市内のとあるビルに「ビブリオテーク208」なる美術資料室を開設し、これまで蒐集してこられた資料図書を集めています。

今回、その資料室から「ブック・アートの魅力」をテーマに選ばれた27冊が、移動美術資料室よろしく de sign de > に持ち込まれました。参加者も直前に駆け込み申込みが多数あって、最終的に定員数をかなり上回る人気講座となりました。「ブック・アート」に興味のある方が多いのを再認識。

まずは用意されたレジュメを見ながら、森下さんの解説レクチャーです。お話は「ブック・アート」「アーティスト・ブック」についてや、本日持って来られた美術資料の解説等。

 

本の時間

講師の森下明彦さん

 

レクチャー後、少し休憩時間を挟んで、いよいよ資料(実物)の登場です。参加者みんな、ウェットティッシュで手を浄めて待ち構えます。

 

本の時間

美術資料はとてもデリケート。フェルトも敷いて大切に扱いましょう。

 

写真の向かって右側、絵巻のごとく蛇腹状に長く延びているのは、吉井貞俊さんの『阪神沿線—はまがわ—景観図』(中外書房/1987)。阪神電車が走る線路の南側(浜側)の風景画が梅田(大阪市)から始まり、延々と西の終点・元町(神戸市)まで続きます。阪神淡路大震災前の、今はもうなくなってしまった風景も多く、鈴なりになって「懐かしい…」などとつぶやきながら見入っています。ちなみに吉井さんは大震災後に同じ経路を歩いて、倒壊した建物に×を入れながらチェックされたとか。

 

本の時間

あちこちから手が伸びて大人気。Bruno Munari, "I Prelibre", Danese (1980)

 

本の時間

向かって右側:マスダマキコ『ミカン状の本』(私家版/番号:e/1992)

 

なかには驚くような装丁の本もあり。

本の時間

開くと…

本の時間

図版も繋がります。

本の時間

畳むと…??

 

本の時間

これは「アーティスト・ブック」展 "Kuenstler-Buecher Buechobjekte" のカタログ (1986)             

 

お宝コーナーには行列が。
本の時間
写真左手前から、Peggy Ann Jones, “Kabuto Mushi” (1994), George Maciunas, “Flux Paper Event” (1976), Edward Ruscha, “Twentysix Gasoline Stations” (1963 / 3rd. Edition: 1969), その本をパロッた ドイツ人アーティストの写真集。

 

今回は意識的に、あえて本屋に行けば今も普通に手に入るような資料も含めてセレクションされたとか。これをきっかけにアーティスト・ブックやブック・アートを集めてみるのも楽しいかもしれません。

みなさん、終了時間になってもなかなか本から離れることができません。手で触れるという五感を使って理解をうながす本セミナーは非常に濃密なひとときとなりました。またやりたいですね。

de sign de > 本の時間「ブック・アートの魅力」ビブリオテーク208 ext. 移動美術資料室〜de sign de > 篇〜

開催日時:2011年9月17日(土)17:00〜19:00


ちなみに森下さんは現在、神戸市中央区のCAP Studio Y3 で、毎月テーマを変えて同じように移動美術資料室を開催されています。興味のある方は、そちらへもぜひご参加ください。

ビブリオテーク208 ext. 移動美術資料室がCAPにやって来る!

 

 

ビヨンド・ザ (坐)・フェンス 公演レポート

9月 21st, 2011 § 0 comments § permalink

堂島川沿いのご近所では、シルク・ド・ソレイユ(サーカス)が開催されていますが、16日(金曜日)には、de sign de > において、ビヨンド・ザ (坐)・フェンス(パフォーマンス公演)が開催されました。

ビヨンド・ザ (坐)・フェンスとは、カウンセラーでありファシリテーターの橋本久仁彦さんが主宰するパフォーマンス(即興演劇)集団で、通常の台本のあるお芝居と異なり、お客さんの「言葉」や「物語」をパフォーマンスの題材として、その場で表現を展開していきます。

橋本さんは、de sign de > が設立された昨年の9月に、第一回目のde sign de > talk のゲストとしてコミュニティーのための場とプログラムというテーマで服部滋樹氏(当館コミッティー)との対談を行なっていただいた方で、そうしたご縁もあり、今回の特別公演を開催する運びとなりました。

※ talk の様子は、web上のアーカイヴ からご覧いただけます。

写真中央がコンダクターを務める主宰の橋本久仁彦さん

パフォーマンスを行う役者さん(フェンスアクター)は全員で10名程で、2つの組に分かれて、タームごとに交代で行為が行われます。

 開始前に、結坐する(公演を行う)場所や空間、お客さんに敬意を表し、正座・一礼が行われます。

ここで、ビヨンド・ザ (坐)・フェンスの公演の流れについて、橋本さんの言葉を借りて少しご説明をすると、

「ビヨンド・ザ (坐) フェンス “鈴振り劇場” では、自分たちの脚本を上演するのではなく、鈴を振ってくださったお客様のお声を聞かせていただいて、役者が即興で舞踏や演劇作品として上演していきます。日常の出来事や心境を語ってくださったお客様は、その時々の人生の一場面を開いてみて、ご自分が生きている(輝いている)姿を見ることになります。フェンスアクター(岩戸役者)は、お客様の人生のある特定のシーン(空間)や人物に同期・共振して、そこにある動きや形象を、身体や舞台上に転写(転送)します。」
とのことで、つまり、その場に応じて、お客さんから発せられる「言葉」や「気持ち」がテーマとなり、鈴を振って、言葉を発した本人の「個人的な思考」が、役者さんの身体を通じて具現化(可視化)され、本人を含めた他者に伝わる、という構造となっています。

ビヨンド・ザ (坐)・フェンスのパフォーマンス公演において、重要な役割を果たす(お客さんと役者をつなぐ)鈴。観客一人に1つずつ配られます。

 

最初は、「その時の気持ち」というテーマで、橋本さんからお客さんに投げかけがあり、しばしの沈黙のあと、鈴が鳴り、一人の方から言葉(思考)が発せられました。

お客さんからの言葉に傾聴し、じっと表現(アウトプット)の瞬間を待つ役者さんたち。

お客さんからの発言(物語)が終わると、橋本さんの一言をおいて、役者さんの反響(リフレクト)が開始されます。

一人のお客さんから発せられた思考(発言)を受けて、役者さんが即興で身体表現(セリフを含む)を行います。役者さんは個々に動いていきますが、その場で即興的に関係性が構築され、ストーリーが重層的に展開されていきます。

お客さんから発せられた言葉は、きわめて個人的な思考であり、本来ならば、その人の心のなかにのみ存在する(留め置かれる)言葉なのですが、そうした言葉が会場に発信され、それを受けて、役者さんが「傾聴(インプット)→ 表現(アウトプット)」を行うというプロセスは、他者(他人)の内在的な物語を写し鏡を通じて共有するような行為であり、言葉を発した人にとっては、役者さんによって反響された個人的体験を、他者(他人)に知覚されるという、きわめて輻射的な構造であるとも言えます。

(余談ですが、この構造の話をして、すぐさま柳幸典氏の《バンザイ・コーナー》を想起された某先生は流石だと思います。)

 

こうして、約2時間の公演の中で、短かな言葉から、個人の悩み、自己の目標やテーマまで、お客さんの「ありのままの気持ち」のようなものが、橋本さんのコンダクトと役者さんの表現によって、ゆっくりと展開されていきました。(時には、会場の誰もが鈴を鳴らすことなく、3分以上、沈潜する思考と向き合うという時間もありました。)

そうした長い沈黙のあと、鈴を鳴らされた方は・・・、お忙しい中ご来場いただいた当館コミッティーの三木健氏(写真右)でした。

三木さんからじっくりと語られた「デザインに対する思い」をうけて、物語を反響させていく役者さんたち。三木さんはこの表現をうけて、『理念の声』という言葉(題名)を返されました。

 

最後に一礼をし、あいさつをする橋本さんと役者の皆さん

ビヨンド・ザ (坐)・フェンスは毎月かならず何処かで行われている密やかな精神劇で、今回は70回記念(約6年半継続されているそうです)ということで、de sign de > で開催いただきました。

おそらくこうした演劇は、国内でもかなり稀有なアプローチであり、コミュニケーションや演劇論の視点からみても語るべきものが多い実践であるといえます。 今回はご紹介と感想のみではありますが、興味を持たれた方は、ぜひ実際にご参加いただき、その場を共有・体験いただければ幸いです。

橋本さん、役者の皆様、そしてご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 シアター・ザ・フェンスについて
公式サイト http://ptproduce.com/cn26/faboutus.html